第5回日本不整脈心電学会東海・北陸支部地方会の会長を務めさせていただきます、日赤名古屋第二病院の吉田幸彦です。開催にあたり、ご挨拶申し上げます。
まず、福井大学の夛田浩教授が日本不整脈心電学会の第6代理事長に就任されたことを心よりお祝い申し上げます。東海・北陸支部から初の選出となります。皆様と共にお祝いするとともに、新理事長のもとで学会がさらに発展するよう、引き続きご協力をお願い申し上げます。
さて、第5回東海・北陸支部地方会は、2025年4月5日に名古屋駅前のウインクあいち(名古屋市)で開催いたします。第1回(夛田浩会長)、第2回(渡邉英一会長)はCOVID-19の影響でWeb開催となりましたが、第3回(因田恭也会長)は久しぶりの現地開催となり、第4回(臼田和生会長)はほぼ通常通りの形式で実施されました。今回は、昨今の演題数増加に対応するために、会場数を増やして実施する予定です。
不整脈診療の進歩は著しく、診断においては植込み型心電計に加え、パッチ型長時間心電図レコーダーが近年続々と登場しています。アブレーションでは2024年がパルスフィールド元年となり、デバイス治療ではVDDモード搭載型や抜去可能なリードレスペースメーカーが登場し、左脚ペーシングも保険適用となりました。AI技術の進歩により、不整脈の早期検出やリスク評価が可能となっています。また、ARNIやSGLT2阻害薬などの薬物治療や左心耳閉鎖デバイスなど、不整脈と関係の深い併用治療に関する知識の習得も必須となってきました。不整脈診療を支える看護師、臨床工学技士、臨床検査技師、診療放射線技師および薬剤師などのメディカルプロフェッショナルの技術向上も含め、最新情報を効率よく習得できる地方会の重要性はますます高まっていくことでしょう。
今回の地方会では、一般演題や共催セミナーに加え、昨年から始まったハンズオンセミナーも予定しております。アクセスのよい名古屋駅前での開催です。是非、不整脈チームでご参加いただき、施設や職種を超えた交流を深めていただけることを期待しております。多くの演題登録を心よりお願い申し上げます。
2024年8月
第5回日本不整脈心電学会東海・北陸地方会
会長 吉田幸彦
(日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院 循環器内科)